米べいアップルのスマートウォッチ「Ａｐｐｌｅ　Ｗａｔｃｈ」に対たいする米国べいこくへの輸入禁止命令ゆにゅうきんしめいれいをめぐり、米連邦控訴裁べいれんぽうこうそさいは１７日にち、命令めいれいの一時的いちじてきな差さし止とめを求もとめたアップルの申もうし立たてを退のけた。裁判書面さいばんしょめんによると、Ａｐｐｌｅ　Ｗａｔｃｈの輸入禁止ゆにゅうきんしは１８日にちから再ふたたび発効はっこうする。

Ａｐｐｌｅ　Ｗａｔｃｈは米国際貿易委員会べいこくさいぼうえきいいんかい（ＩＴＣ）の判断はんだんに基もとづき昨年さくねん１２月がつに輸入禁止命令ゆにゅうきんしめいれいが発効はっこうされた。アップルはこれを不服ふふくとして上訴じょうそし、その間あいだ、禁止命令きんしめいれいを一時的いちじてきに差さし止とめるよう求もとめていた。ＩＴＣの輸入禁止命令ゆにゅうきんしめいれいは、他社たしゃの特許とっきょを侵害しんがいしていると認定にんていされたＡｐｐｌｅ　Ｗａｔｃｈの「Ｓｅｒｉｅｓ　９」「Ｕｌｔｒａ　２」などの新しんモデルが対象たいしょうとなっている。

アップルは先月せんげつ、上訴手続じょうそてつづききが続つづく間あいだの長期的ちょうきてきな禁止命令きんしめいれいの差さし止とめについて裁判所さいばんしょが判断はんだんを言いい渡わたすまでの暫定的ざんていてきな措置そちとして、禁止命令きんしめいれいの差さし止とめを認みとめられていた。しかし１７日にちの判断はんだんを受うけ、上訴手続じょうそてつづきが続つづく間あいだは禁止命令きんしめいれいが続つづくことになる。

ただし今月こんげつに入はいり米税関べいぜいかん・国境警備局こっきょうけいびきょくは、アップルが設計せっけいを変更へんこうしたＡｐｐｌｅ　Ｗａｔｃｈの輸入ゆにゅうを継続けいぞくすることを認みとめた。

設計せっけいを変更へんこうしたＡｐｐｌｅ　Ｗａｔｃｈは、血中酸素濃度ちちゅうさんそのうどを測定そくていするパルスオキシメーター機能きのうを搭載とうさいしない。特許争とっきょあらそいはこの機能きのうが争点そうてんとなっていた。

禁止命令きんしめいれいの暫定的ざんていてきな差さし止とめは１８日にちで終了しゅうりょうし、アップルは上訴手続じょうそてつづきが続つづく間あいだ、設計せっけいを変更へんこうしたＡｐｐｌｅ　Ｗａｔｃｈを輸入ゆにゅうするかどうかの判断はんだんを迫せまられる。